A CHANGE IS AS GOOD AS A REST

A small yellow bird sitting on top of a tall plant

今日から第10章『Changed Attitude(変えられた態度)』に入ります。
本章のタイトルにもなっている「attitude(態度)」は、アラノンの回復を語る上で非常に大きな意味を持つ言葉の一つです。
手元の『小学国語辞典』によれば、「態度」とは「心の動きが、ものの言い方やしぐさに表れたもの」のこと。アルコホリズムの影響である強迫観念や不安、怒りや罪の意識に駆られて動く心の有様は、そのまま私たちの態度として現われます。

Suggested Al-Anon Preamble to the Twelve Steps と呼ばれる「序文」は、アラノンが何であるか、何でないか、また何をするものであるかを簡潔に述べる文言です。この「序文」の中に、「changed attitudes can aid recovery1(変えられた態度が回復の助けになる)」というフレーズがあります。アラノンを表明する文章にそう記されている事実からも、態度と回復には深い関わりがあることが察せられます。
一方、「歓迎の言葉(Suggested Al‑Anon/Alateen Welcome)」にあるのは、「so much depends on our own attitudes2(私たち自身の態度によるものが非常に大きい)」というフレーズ。こちらは少し含みが残されているものの、「何事も自分の態度次第」という言葉にはインパクトがありますね。
「序文」と「歓迎の言葉」はミーティング・フォーマットに含めることが勧められており、実際に多くのミーティングで読み上げられています。つまり、これらは多くのメンバーにとってアラノンに来て初めて受け取るメッセージであり、その後は自らが伝え続けていくメッセージでもあるのです。

さて、こうなると態度を変えればいいということになるけれど、How Al-Anon Works によると、ここには一つの条件があります。それは、自分自身に対して正直でなければならないということ。
態度を変えるということだけで言えば、それは私たちの多くがこれまで試みてきた策略であり、否認はまさに自分を変える禁じ手のようなもの。それは正直さとは対極を成す姿です。
それでは、アラノンの観点から見て、回復を助け、物事を良い方向に動かすような態度とはどのようなものなのか。そして、アルコホリズムの影響を受けて身についた態度は、どのようにして新しい態度へと変えられるのか。
しかしながらそれは、ここで新たに扱うテーマではありません。その違いと変化のプロセスこそが、この連載を通してこれまで見つめてきたものであり、アラノンの回復と呼ばれるものの実体であると思っています。私たちが完全に行き詰まり、助けを求めてアラノンの扉を叩いたことが、態度の変化を刻む第一歩だったのですから。
ちょうど前章の『アラノンのスローガン』でも、そうした態度の対比的な関係が浮き彫りになったかと思います。自分の態度を気づかせてくれるのがスローガン。変化のプロセスは行ったり来たり、まっすぐで平坦な道のりではないということですね。

『12のステップ』と『アラノンのスローガン』の章が終わり、本章からアラノンの実践編とも言うべき内容に入っていきます。「期待」「境界線」「デタッチメント」「赦し」「セルフケア」「コミュニケーション」など、ミーティングで好んでトピックに選ばれるようなキーワードもたくさん登場します。これらは関係性の問題を抱える私たちにとって非常に興味深いテーマですが、『12のステップ』の章が先にあったことに留意しなければなりません。ステップをすっ飛ばしてこれらを問題攻略法のように捉えると、後々アラノンのプログラムに混乱したり失望したりすることになるだろうと考えるからです。

それでは次回、本章のサブタイトルになっている「感謝」「期待」「平安の祈り」をテーマとして取り上げ、「変えられた態度」についてもう少し掘り下げてみたいと思います。

  1. The 2026-2029 edition of the Al‑Anon/Alateen Service Manual. P2427.pdf, p. 11 ↩︎
  2. The 2026-2029 edition of the Al‑Anon/Alateen Service Manual. P2427.pdf, p. 10 ↩︎