去年の秋頃、ある仲間と書簡ミーティングを始めました。多くの家族にとって、フィジカルなミーティングに参加し続けることは簡単ではありません。その書簡でのやりとりが、このブログを書くきっかけをくれました。ここに『諸相』スタディ・グループのメンバーの背中があったことも大きかったです(一人の背中はすでに別のステージへと消えていきました)。この半年間、多くの方々が記事を読んでくださったことに心から感謝します。読んでくれる人がいるということが、大きな励みになりました。ありがとうございました。
物を書くということは、カタルシスの体験そのものであります。しかしその効果はある種の快感となり、私を本来の目的とは違う方向へ突き動かすことがありました。こういうとき、夫がアメリカに滞在していたときに出会ったというあるAAメンバーの話を思い出します。
アメリカでは、人と別れる際に「Have a good weekend(よい週末を)」などといった挨拶を交わしますよね。ところがこのAAメンバーは、毎回ミーティングの後にきまって「I wish you remember your drunken days(君が飲んだくれの日々を覚えているように願っているよ)」と言うのだそうです。あるとき、夫は彼になぜそんな挨拶をするのかと聞きました。
「So that you don’t forget where you came from!(君が、自分はどこから来たのかということを忘れないようにね!)」
それでは皆さま、よいお年をお迎えください。新しい年もどうぞよろしくお願いいたします。