サイト開設のご挨拶

brown dock beside bushes

新型コロナウイルス感染症のパンデミックを契機に、オンラインのアラノンミーティングが世界中で立ち上がりました。私が2021年に初めて参加したアラノンミーティングも、そのように始まったオンラインミーティングの一つでした。コロナの終息後、アメリカなどでは多くのメンバーが対面式ミーティングに戻ったそうです。「やっぱり対面式は良い」という声も聞きます。人間関係の構築は回復の一要素ですが、オンラインではどうしても限界がありますよね。けれど、これは「住んでいるところにアラノンミーティングがある」メンバーができることであり、そうした環境にある国や地域は世界の中でもそれほど多くはありません。

アラノンの公認文献は、英語の原稿ができあがった時点でスペイン語とフランス語に翻訳され、アメリカ・カナダにおいてこの三つの言語で出版されます。それ以外の国における翻訳・出版の権利は、それぞれの国のGSOに付与されています。そのため、アラノンの書籍がそれを必要とする人に届く状況にあるかどうかは、その国によってまちまちであり、WSOはその全体像を把握することができません。サービスマニュアル&ガイドライン(ウェブサイトで閲覧可能)も公認文献ですが、これらが翻訳されていない国のグループは、ミーティングの立ち上げや維持の助けとなる指針を得ることができません。

近年、フェローシップの規模が小さい国々のメンバーから、このような不平等を改善しようという声が上がっています。私のホームグループが属するグローバル・エレクトロニクス・エリアも、anyone(誰もが)& anywhere(どこでも)アラノンにアクセスできるようにするための提案として、WSOに二つの議題を提出しました。プロセスには時間がかかるでしょうが、何か進展があれば記事に書きたいと思います。

こうした状況を踏まえた上で、いまの私には何ができるのかを考え、アラノンの英語の書籍を学ぶスタディ・ミーティングを開くことにしました。スタディ・ミーティングを開くに当たり、AA『宗教的経験の諸相』スタディの2025年2月のスタディ通信を参考にさせて頂きました。当サイトを開設したのはその一環です。これから少しずつ内容を充実させ、より役立つサイトにしていきたいと思っています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。