ステップに並び、もう一つの回復のツールとして語られるアラノンのスローガン。その多くはAAのスローガンであり、有名なものは他の共同体においても同様に使われています。
そもそも「スローガン」とは何でしょうか。「モットー」や「箴言」と比べてみると、より分かりやすいかも知れません。以下、ポケットブック版 Webster’s New World Dictionary による定義です。
motto(モットー):a word or saying that expresses the goals, ideals, etc. of a nation, group etc.(国家や集団の目標や理想を表す言葉または格言)
proverb(箴言):a short, traditional saying expressing an obvious truth(明白な真理を表す簡潔で伝統的な格言)
slogan(スローガン):a catchy phrase used in advertising(広告で使われる覚えやすい言い回し)/a motto associated with a political party, etc.(政党などに関連するモットー)
以前、アメリカのアラノンメンバーが送ってくれたリストには、アルファベット順に全84種のスローガンが載っています。上から見ていくと、モットーや箴言的な要素を含むべたなものから、内輪でしか伝わらないであろう絶妙なものまで、実にさまざまなスローガンがあります。
もちろん、アラノンのスローガンは広告として使われるわけではありません。しかし、その目的は違っても、「分かりやすい言葉で人々の関心を引き付ける」という意味においては広告と似たような働きをします。
私たちが他の人々の言動にとらわれている時、何かに恐れ、反応している時、自己憐憫に陥っている時、何もかも自分の力でやろうとしている時。アラノンのスローガンは、ともすれば過去や未来に浮遊しがちな私たちの意識を落ち着け、その都度、立ち止まったり前に進んだりするのを助けてくれます。
アラノンのメンバーは、自身の回復のためにこれらのスローガンをどのように役立てているのでしょうか。
次回より、書籍の索引を利用して他のメンバーの経験を参考にしながら、以下のスローガンについてあらためて考えてみたいと思います。
How Al-Anon Works に掲載されている12種:
・Keep It Simple
・But for the Grace of God
・Easy Does It
・First Things First
・Just for Today
・Let It Begin with Me
・How Important Is It?
・Think
・One Day at a Time
・Keep an Open Mind
・Live and Let Live
・Let Go and Let God
アラノンのウェブサイトに掲載されているプラス4種:
・Progress Not Perfection
・Keep Coming Back
・Listen and Learn
・Together We Can Make It
