ステップ12:これらのステップを経た結果、霊的に目覚め、この話を他の人達に伝え、また自分のあらゆることに、この原理を実践するように努力した。
STEP TWELVE: Having had a spiritual awakening as the result of these steps, we tried to carry this message to others, and to practice these principles in all our affairs.
いよいよステップ12。12のステップの最後にして、新しい始まりでもあります。
さっそくステップ12の文言を見てみましょう。やはり気になるのは「霊的目覚め」というワードと、霊的目覚めがこれまでのステップの実践によって起こるという示唆です。
「霊的目覚め」とは
How Al-Anon Works は「霊的目覚め」について 、極めて個人的な体験でありながら、私たちの多くはそれを知覚の根本的な変化であると定義している、と述べています。
また、突然起こる場合もあると前置きした上で、通常それは自分と他者をどう見るか、という考え方における穏やかなメタモルフォーゼであり、私たちの内なる美がゆっくりと繊細に開花していく過程である、とも書かれています。
昆虫の変態や草木の萌芽が思い浮かぶような叙述ですが・・・実際のところ私たちの何がどう変わるのか。その道のりはメンバーの数だけあるとしても、何かしらの共通点があると思われます。
プロセスの普遍性
一度スタート地点を振り返ってみます。アラノンに来る前の私たちは、世界をどのように見ていたでしょうか。そしてその世界の中のアルコホーリクと私、という二人の人間の人生を。
その時の、特に以前から私たちを知る人、または私たちのことを想ってくれている人からの言葉を思い出すと、非常に分かりやすいコントラストになります。周りの人には明らかに見えていたものが、私たちには見えなかった。
ステップはこの見えない、あるいは見たくない現実との飽くなき直面です。そしてそれは同じ経験を持つメンバーの助けによって徐々に明らかになり、最終的に私たちの目の前にも広がりました。
見えなかったものが見えるようになれば、当然自分の目が開かれたように感じます。確かにそれはプロセスの一部ではあるけれど、「知覚の根本的な変化」はそれから、上述の通り漸次的に起こります。
(見えるようになってしまった)目の前の現実を生きるには、自分より偉大な力の存在が不可欠です。そして前回の記事でも見たように、ステップ11の効果が新しい生き方を後押ししてくれます。良くも悪くも現金な私たちは、自分よりも遥かに良いアイディアを持っていると思われる存在にもっと耳を傾け、その計画に従おうとするようになるからです。
このように私たちの歪んだ物の見方が矯正されること、拠り所の対象とそれに対する姿勢、またそれから受ける影響力の大きさが変えられていくことは、アラノンの回復に共通するものであると考えます。
しかし、蝶の羽化や桜の開花が自然の摂理の結果であるように、私たちの人格の変化も自分が理解している神の摂理がもたらすもの。私たちに結果を選び取ることはできません。
それでも私たちにできることが、ステップ12の後半に記されています。次回、その活動部分に注目します。
