ステップ8の途中で年を跨ぎました。
皆さま、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
2026年の初投稿は、ステップ8の後半部分に関する記事です。
ステップ8:私達が傷付けたすべての人の表を作り、そのすべての人達に埋め合わせをする気持ちになった。
STEP EIGHT: Made a list of all persons we had harmed, and became willing to make amends to them all.
「埋め合わせ」とは
ここでもっとも存在感を放つ言葉は・・・やはり「make amends(埋め合わせをする)」でしょうか。
日本語で「埋め合わせ」と言えば、私に思い浮かぶのは「何かの約束を守れなかったことに対する埋め合わせ」くらい。多くの場面で使われる言葉ではないように思えます。
原語の make amends にも、日本語の「埋め合わせ」に近い「補償する」という意味があります。けれどステップにおいては、以下の定義が分かりやすいのではないかと思いました。
make amends (to somebody/for something):
Longman Dictionary
to do something to show you are sorry for hurting or upsetting someone, especially something that makes it better for them
(誰かに/何かに対する)償いをする:
誰かを傷つけた、または憤慨させたことに対して申し訳なく思っていることを示すために、特に相手のために状況を改善させる何かをする
「相手のために状況を改善させる何か」というところが重要ですね。
all or nothing 思考を超える「すべて」
さらにもう一つ重要なのが、文言の前半にも後半にもついている「すべて」。
「すべて」は「私たちが傷つけた人」に係ります。
ここでアラノンが陥りやすい「誰のことも傷つけたことはない」という考えも、「関わった人すべてを傷つけた」という考えも、もちろん妥当ではありません。同時に、自分が傷つけた相手を主観的に特定するのはそれほど簡単なことではないと考えます。
それでも、私たちは徹底して自分側の事実に光を当て、明らかになった自分の誤りを認めました。その時、神ともう一人の人が共にいてくれた。必要であれば、ここでも助けを求めることができます。
もう一人の人の客観的な目線は表を完成させる上で大きな助けとなり、その人を始めとする他のメンバーの経験は勇気と励ましを与えてくれます。そうして自分も埋め合わせをする気持ちになる。ステップ8が求めているのはここまでです。
「意欲を持つ」ということ
最後に「become willing to(~をする気持ちになる)」の willing に注目し、その定義を調べてみると・・・
・何かをする気がある
・何かをすることに意欲的である
さらに、以下のような否定文による定義が目に留まりました。
・何かをすることを拒まない
・何かをしない理由がない
「しない理由がない」っておもしろい定義ですね。
埋め合わせをする勇気がない時、意欲が与えられるように神に祈ることが勧められます。まず「埋め合わせをしない(したくない)理由」を書き出し、それらが取り除かれるように具体的に祈るといいかも知れません。
それでは次回よりステップ9に入ります。
実際的な埋め合わせ、つまり「『相手のために状況を改善させる何か』とは何か?」について考えてみたいと思います。
