『スタディ・ジャーナル』2025年12月号

a spider on a stick in the desert

さまざまな角度から万遍なく見つめてきた家族のステップ1の学びも、そろそろ佳境を超えようとしています。

昨夜のスタディでは、『平安の祈りの力』『私のせいではない』という二つのストーリーを読み、それぞれ「無力と闘い続ける私たち」と「罪の意識」をテーマとしてディスカッションを進めました。

「罪の意識」は、家族が受けるアルコホリズムの影響の中でも最も深刻であると言われています。
また「WE DIDN’T CAUSE IT(私たちが原因だったのではない)」はアラノンの三つのCのうちの一つですが、特に複雑な要素を含んでいると考えます。

以下の関連記事も併せてご覧ください。

WE DIDN’T CAUSE IT:私たちが原因だったのではない
アラノンの罪の意識(feelings of guilt)

アルコホリズムは、社会、家庭、私たち個人の中に潜み、実に巧妙な働きをする病です。
社会が求める常識やルール、家庭が担う役割と責任、私たちの愛や夢、はたまた恥や恐れ。そんなどこにでもあり、誰もが持つようなものでさえ、それぞれが橋渡しをしながらどれも欠けることなく病の養分となっていきます。

「罪の意識」というアラノンにとって重要なテーマについて考えようとした時、参加者の方々が話す経験から見えてきたものは、やはりまたこの大きな力、病のダイナミクスでありました。
アルコホリズムの影響や三つのCを知り、それについて考えることは助けにはなるけれども、私たちの問題を解決してくれるわけではありません。

「無力と闘い続ける私たち」についても然り。アルコホーリクや他の人たちに対しては無力であると(とりあえず)認めた私たちが未だ変えるべく闘っている相手は、いろいろな例が挙がったけれど、結局のところ「自分の考え方」なのだと思います。そしてそれを変える力がないことは、現状が証明してくれています。

というわけで、このスタディでも次のステップに進む時が来たようです。
もう一つだけ短いストーリーといくつかの質問が残っていますが、1月のスタディでようやくステップ2に入る予定です。

新しい年の1月4日(日)20時、みなさんの参加をお待ちしています。

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もうずいぶん前のことになりますが、一度だけミーティングに来た家族の人がいました。確かミーティングでは、「アルコホリズムは病気である」という話をしていたかと記憶しています。

「病気では済まされない」と、その方は言いました。

そのことが今も強く心に残っています。いろいろな意味で、アルコホリズムの真実を物語る言葉だと感じたからです。