アラノンの第三ステップ(2)家族の意志と生き方

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ステップ3:私達の意志と生命の方向を変え、自分で理解している神、ハイヤーパワーの配慮の下に置く決心をした。

STEP THREE: Made a decision to turn our will and our lives over to the care of God AS WE UNDERSTOOD HIM.

頑固なヤギのスケッチです。時々こんな犬と飼い主さんを見かけることもありますね。「そっちには行きたくない」という強い意志が目に見えるようです。我が家のオカメインコも平日はみんなが出かけてしまうのを知っていて、朝の放鳥後はなかなかケージに戻ろうとしません。毅然と飛び回る姿を見ると、鳥にも意志があるのだと感じます。

それでは、まずは私の意志について考えてみたいと思います。Cambridge Dictionaryによれば、意志(will)は「the mental power used to control and direct your thoughts and actions, or a determination to do something, despite any difficulties or opposition(思考や行動をコントロールし、導くために使う精神力、あるいは、いかなる困難や反発にかかわらず何かをやり遂げるという決意)」と定義されています。

あるとき母が私に言いました。「あなたは一度たりも親に相談してきたことがない」と。その通りでした。些細なことから人生の節目となるような重大なことまで、私は決して誰にも打ち明けず、あらゆることを自分一人で勝手に決めてきました。こういった私の性格に対してポジティブなコメントをした友人もいました。一見自立心や行動力があるように見えたのかも知れません。けれども私が自分の思惑を人に話さなかったのは、当然眉をひそめて反対されるだろうと考えたからです。自分が欲しい結果を手に入れるという目的を前にしたとき、人々の賢明で常識的な意見は私の計画を阻害するものでしかありません。

このような自己中心性が常に私の意志を突き動かしていました。そして幸か不幸か・・・それはかなりの成功をもたらしました。ところが夫と暮らすようになり、私は自分がまるで羽根を切られた鳥になったかのように感じました。私の姑息な操作性など、アルコホリズムには到底太刀打ちできなかったのです。今はこれが救いであったことが分かります。けれどもその時は、私のやり方が唯一通用しない「この場所」にのこのこと舞い戻った自分を心底呪ったものです。

ある時は能動的に、またある時は防御的に、私の意志は私の生き方を決定してきました。その結果がステップ1で見たものです。このような危険な意志と生き方は、どうにかされないといけません。それでは次回、その先のことを考えます。