『スタディ・ジャーナル』2025年6月号

A serene close-up of a dandelion clock in a lush meadow, captured with soft lighting.

『Al-Anon Online Study Meeting』は、アラノンだけでなく様々な共同体の方々にご参加いただき、無事にスタートを切ることができました。

このスタディで使っている書籍『リーチング・フォ―・パーソナル・フリーダム』は、ステップ・伝統・コンセプトの36章からなり、各章にはイントロダクション、個人の経験、質問が含まれています。

第1回目の昨夜は、序文とステップ1のイントロダクションを読みました。基本テキストであるHow Al-Anon Worksやステップワークでよく使われるPath to Recoveryに比べ、それぞれのイントロダクションはかなり簡潔で、ごく短いものです。そのため、個人の経験と質問に入る前に、以下のようなポイントを挙げながらステップ1について考える時間を持ちました。

・アルコホーリクではない私たちが「アルコール」に対して無力であるとは

・「アルコールに対して無力」の意味はアルコホーリクや家庭の状況によって変わるのか

・「アルコールに対して無力」の根拠

・私たちが受ける「アルコホリズムの影響」

・「無力」と「手に負えない」の関係性、等々

昨夜はここで終了の時間となり、本格的に本文に入っていくのは来月からとなります。ステップ1では、合わせて6つの経験と11の質問が交互に続きます。そして最終的に、一人一人が「私がステップ1で認めること」「私のステップ1の真実」「私の問題」の3つを見い出すことを目指したいと考えています。

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「飲まないアルコホーリクってどういうことですか?」

ある参加者の方がこんな質問をしてくださいました。飲酒の問題を抱えた家庭で育った私が、飲まないアルコホーリクだという夫と出会ったときにとても興味を引かれた・・・という話をしたのです。確かに、酒が止められないことが依存症なのであれば、酒を断つことができればもはや依存症ではないと考えるのはおかしなことではないですよね。では酒を飲んでいても、飲んでいなくても、なぜアルコホーリクはアルコホーリクなのか。そんな話ができた、ありがたい質問でした。